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宝口樋川

自然

付近の地名、宝口にちなんで呼ばれるこの樋川(ヒージャー)は、大小の琉球石灰岩をあいかた積みにして背面の壁や石垣を築いている。前庭にも石を敷きつめているが、昭和初期にコンクリートを用いて飲料水と洗濯用水を分ける水槽が設けられた。

基本情報

フリガナ
タカラグチヒージャー
所在地
903-0821 沖縄県那覇市首里儀保町4-80 付近
電話番号
098-917-3501 那覇市文化財課
営業時間
特になし
休日
特になし
料金
無料
駐車場
なし
アクセス
モノレール儀保駅より徒歩5分。 途中、紙漉所跡があり横から奥に伸びる、川沿いの細道を70m程すすんでいくとある。

付随情報

学術的詳細
文化財(市指定史跡)指定年月日:昭和51年9月28日
付近の地名、宝口にちなんで呼ばれるこの樋川(ヒージャー)は、大小の琉球石灰岩をあいかた積みにして背面の壁や石垣を築いている。前庭にも石を敷きつめているが、昭和初期にコンクリートを用いて飲料水と洗濯用水を分ける水槽が設けられた。付近の道路工事や宅地造成のため、うしろの山が開かれ樹木も伐採された。1986(昭和61)年1月の1日の湧水量は112.5リットルあったが、今ではほとんど失われている。また水質は生活排水が混ざるなどして、飲めなくなってしまった。入口には「宝樋(たからひ)」と題する碑文があったが、戦後すぐのころに破壊され、台座が残されるのみとなった。ところが1986(昭和61)年、樋川の前を流れる真嘉比川の工事に伴い40年ぶりに川床から発見され、那覇市教育委員会に保管されている。この碑文は、1807(嘉慶12)年に赤田村の人々が大きな修理をした際に建てられたもので、その開設の由来・修理の経緯などが記されている。
情報引用元
那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会