観光スポット

龍潭及びその周辺

史跡歴史

15世紀はじめの尚巴志(しょうはし)王代(1422~39年)につくられた公園。龍頭形に彫られた大池は、周辺約416m、面積8400平方メートルになる。池の周りには、もと東側に松崎馬場があり、馬場に面して国学(こくがく)と孔子廟(こうしびょう)があった。池の東南端にある龍淵橋をはさんで円鑑池(えんかんち)とハンタン山があり、さらに首里城がそびえている。池の南側の森の頂には、園比屋武御嶽(そのひやんウタキ)がある。

基本情報

フリガナ
リュウタンオヨビソノシュウヘン
所在地
903-0816 沖縄県那覇市首里真和志1-1、1-2、1-3、1-4 付近
電話番号
098-917-3501 那覇市文化財課
営業時間
特になし
休日
特になし
料金
無料
駐車場
なし
アクセス
ゆいレール首里駅下車徒歩約10分

付随情報

学術的詳細
文化財(県指定史跡)指定年月日:昭和30年11月29日
15世紀はじめの尚巴志(しょうはし)王代(1422~39年)につくられた公園。龍頭形に彫られた大池は、周辺約416m、面積8400平方メートルになる。池の周りには、もと東側に松崎馬場があり、馬場に面して国学(こくがく)と孔子廟(こうしびょう)があった。池の東南端にある龍淵橋をはさんで円鑑池(えんかんち)とハンタン山があり、さらに首里城がそびえている。池の南側の森の頂には、園比屋武御嶽(そのひやんウタキ)がある。森の中には、もと龍潭の由来を石に刻んだ安国山樹華木之記碑(あんこくざんじゅかぼくのきひ)〈1427年/宣徳2年〉が建っていた。池の北側には、王世氏(おうせいし)の殿である中城御殿(なかぐすくウドゥン)(前県立博物館敷地)があり、池の北淵の排水路に架ける世持橋には、精巧な石彫勾欄が取り付けられていた。首里城内の龍樋からあふれる水は、ハンタン山を流れて円鑑池を満たし、さらに龍潭に注いでいた。池には沢山の魚がいたので、龍潭は「イユグムイ」とも呼ばれた。昔、冊封使(さっぽうし)滞在中の重陽の節句(旧暦9月9日)には龍潭で龍舟(りゅうしゅう)の宴が催された。1945(昭和20)年の沖縄戦で池のまわりの姿は変わり、戦後2度目の修復工事(1992年度)を経て現在の姿となっている。
情報引用元
那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会